ラーメンズ第16回公演「TEXT」

ラーメンズ第16回公演『TEXT』
【東京公演】
日程:2007年2月1日(木)〜10日(土)
会場:天王洲 銀河劇場
作・演出:小林賢太郎
出演:片桐仁/小林賢太郎
料金:前売 5,000円・当日5,500円(全席指定・税込)

http://www.rahmens.net/top.html

2/1の初日公演を観に行ってきました。
以下、ざっと感想など。ネタバレありですので、未見の方はご注意を。

この日、銀河劇場の入口前に18:30過ぎに着いて、ふと見てみると物凄い長蛇の列が。なんで?と思ったんですが、おそらく会場内の物販を買う為だったんですね、きっと。(でも、会場限定のものは何も無かった気がするけど。)その長蛇の列に並ぶのが嫌で、入口付近でお茶を飲みつつ暫し待機。およそ待つ事15分。ようやっと人もまばらになってきたので、会場内へ。

前回の「アリス」から2年ぶりの本公演。会場は今までの本多劇場から少し規模の大きくなった銀河劇場へ。そして、この間、お二人それぞれ別々に活動されていたという事もあり、今回の公演はどんな感じになるのだろう?何か今までと違った方向へ進んでいったりするのだろうか?と考えたりしていたのですが、舞台セット、衣装、内容など、今までのラーメンズの本公演とスタイルは変わっていませんでした。それが良いのかどうなのかはさておき、とりあえず二人揃った、今までのスタイルの「ラーメンズ」が観られて良かったです。

以下、ネタや細々したところで思った事など。

  • 今回は「言葉」をふんだんに使った内容になっている為、台詞の量が物凄い。あの言葉の多さに途中ちょっと頭が追いついていけないところも。
  • いや、台詞の多さについていけない、ってのもありましたが、1つの事を延々堀下げる場面があったんですけど、そこがちょっと聞いてて訳分かんなくなった。ま、きちんと理解しなくてもいいのかもしれないけど。でも、ちょっとクドイような気がしてしまった。
  • その「言葉」の多さにお二人もちょっと悪戦苦闘気味でした。でも仁さんは一見危うそうに思ってしまうんですけど、凄く安定していましたね。どちらかというと、一見落ち着いて見える小林さんの方が噛んでたりしましたね。途中、「しまった、○○○って言っちゃった。」と声に出して言ってたり。
  • 二人が同時に別々の事をしゃべっていて、あるところで二人がリンクする、っていう場面が沢山あるんですが、ピタッとタイミングがあった瞬間に、おぉ!となったんですが、如何せん、初日って事もあってか、なかなかタイミングが合わず、ちょっと微妙な感じになる事が多かったですね。残念。でも、これはきっと日を追うごとに良くなっていくのではないでしょうかね。
  • 金ピカの衣装をまとったジョッキーがまぶしかった。にしても、あの馬の被りものにはビックリした。あんなの被っちゃうとは。しかもかなりリアルなようで。(各所の感想より。私の席からはよく見えなかった。)
  • 「うやうや条例」「ハリウッド条例」、あぁいうの好きですねぇ。いや、あぁいうのやってる二人観ると、「お、ラーメンズだ」と思ったりしてしまう。私も好きです、あぁいうの。
  • 途中途中で、「ん?」なんかどっかで聞いた事があるようなモチーフがちらほら、と思っていたら、今回のネタ、「銀河鉄道の夜」がモチーフになっているようですね。私は観ている間分からなかったんですが、お友達がはてなに書かれている感想を読んで、「!」となりました。そっかぁ、銀河鉄道の夜ねぇ。…ずるいよ。
  • 何がずるいって、最後のコント。二人が電車に乗っていて、しりとりを始めるんですが、二人でやってるはずが、実はひとりだった、っていう。でも、一人は透明人間なので、実はひとりに見えて一人じゃない、みたいなね。そして極めつけに「ひとりでやってもつまらないよ…」と小林さんがぼそりと言う(私はここに引っかかりました)んですが、もう、こういうセンチメンタルなものやっちゃうなんてずるい。うっかり泣きそうになっちゃったじゃないですか。いや、なんだかんだ言って、こういうのが好きなんですけどね。
  • 前半ちょっともやっとしてたものが、最後で全部吹っ飛びました。あぁ、おかえりなさい、となってましたね、観終わった後。
  • これはちょっとネタじゃないんですけど、仁さんのメガネ。銀縁丸メガネ。あれ素敵ですね。


今回の公演は「アリス」のようにおバカな感じで単純に笑えるものが少なく、どっちかというと頭を使う笑いが多いですが、今回の公演観て、私はどっちの笑いも好きだなぁと思いました。ただ、頭を使う方は体調次第では楽しむのが難しい時もありそうですけど。